10月17日の日記

2004年10月17日
疑問は脳に知識を焼き付ける鏝。

アリストテレスの死の概念とは?

恥ずかしながら、
アリストテレスを中心主題とする本は持ってないです。

手持ちの資料で参考になりそうなのは
左近司祥子『謎の哲学者ピュタゴラス』講談社、2003
の中の、第三章ー3,「プラトン説に反論するアリストテレス」

アリストテレスに言わせれば、
それぞれの肉体には、自分に固有な活動が宿る。
それはアリストテレス哲学では、
形相(注、例えるなら設計図のようなもの)とも言われ、
これこそ私達が魂と呼んでいるこのなのである。

また、アリストテレスは
肉体は魂に使われているという立場を取っている。

しかし
これはアリストテレスの霊魂観であって、
死の概念ではない。

それでも、ここから判断できることは

1,アリストテレスはオルフィズム・ピュタゴラス学派の輪廻を
  批判していた。
  なぜならば、
  それぞれの肉体には、自分に固有な活動が宿り、
  それが魂である以上、
  ある固有な活動をする魂が
  別の固有な活動のために存在する肉体に入り込み、
  肉体を扱うなどということは不可能だからである。

2,肉体は魂に使われているという立場は、
  典型的なホメロス的霊魂観である。
  ホメロスは『オデュッセイア』の中で・・・

・・・もういいや。

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