11月23日の日記

2004年11月23日
気付いたら寝袋の中だった。

辺りを見回す。
壁にケイゾクのポスターが張られている。
これは先輩の家でしか見たことがないはずだ。
ということは、どうやら、ここは先輩の家らしい。

周りにある物から記憶を手繰ってみる。

机の上に何か在る。
焼酎のボトルと空き缶が5,6本無秩序に転がされている。

酒を飲んだんだ。
そうだ、昨日はほんとによく飲んだ。
焼酎を一本開けると視界の360度全てを一度に見ることが出来た。
その間中、頭に、とりわけ右目上辺りに強い痛みを感じたが
この素晴らしい能力のためになら全く苦にはならなかった。

頭の下に何か敷いている。
頭を上げて、見てみる。

黄土色のザラザラした本のカバーには
『岩波講座哲学10 論理』と書かれていた。
先輩が「読んで感想を聞かせて」と、
僕に貸してくれたのだ。
枕代わりに使ったと知ったら
さぞかし怒るだろうと思い、先輩の方を見たが、
先輩は窓から遠い、
部屋の隅で寝ているためか顔が暗くてよく見えなかった。

左手に違和感を感じる。

何か握っている。

黒い棒?
違う、サインペンだ。
・・・サインペン?
これは何に使ったのか?

先輩の方をもう一度見た。

やはり、顔に影がかかっており、暗くて表情が見えない。

しかし、

それは、影のせいで見えないのか?

本当に、「暗くて」、見えないのか?

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